和歌山県の南にあった熱帯低気圧が発達し、台風11号へと変わったようだ。
ここまで日本に近い場所で台風へと発達したのは、珍しい例だろう。
さて、ニュース等を聞いていて気になるのが、
「台風が発生」という表現だ。
「○日○時頃、台風○号が発生しました」ってな報道を聞くと、
熱帯低気圧そのものが、○日○時に発生したように聞こえる。
しかし、実際には、
「熱帯低気圧が発達し、中心付近の風速が約17m/sを越えて台風に発達した」
ということである。
つまり、「台風が発生」する前から、そこには熱帯低気圧があるわけである。
「台風」となると、強さや進路予想などの細かい情報が報道され、
NHKなどでは、常に台風情報が表示されたりする。
しかし、中心付近の風速が16m/sだったりすると、
それは無名の熱帯低気圧で、大きく報道される事は無い。
しかし、「台風」よりわずかに風速が小さいからと言って、
その低気圧が与える影響が、台風より大きく劣るわけではない。
まぁ、何が言いたいかというと、
台風に発達する前の熱帯低気圧でも、
規模の大きいものはしっかりと報道するべきではないかと。
