悪魔が頂き!の戯言日記

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痛車やアイマスやドールに手を出したら、いつの間にか結婚したオタの日記。

懐かしのコミック 3

ハイ、連日の第3弾です(w
今日は何を思ったか、「ハーメルンのバイオリン弾き」です(w


いやぁ、連載当時(1991年〜)は、この強烈なギャグにこそ必要性を感じてて、
アニメ化した際に、シリアスオンリーであることを知った時には、
「あのギャグが無ければ、『ハーメルンのバイオリン弾き』じゃない!」
と思ったものです。
(ま、アニメはテレ東系だったので、当時の私は見られませんでしたが)


しかし、今になって改めて読んでみると、ギャグが大きすぎるように感じましたね。
シリアスな話の中でのギャグ(と言うか、コメディ)は、嫌いでは無いんですよね。
一昨日・昨日の和月氏の作品でも、頻繁に出てきますし。
ただ、「ハーメルン〜」は、そのコメディがストーリーに影響を与えてますからね。
現在読んだ感想としては、そこがどうにも許容範囲を越えてる感が。
とは言え、この作品、シリアスなストーリーだけだと、本当に重いんですよね。
それこそ、「るろうに剣心」以上かと思われ。
例えば「るろうに剣心」は、それぞれの話が、一応は笑顔で終わるんですよね。
「黒笠編」「由太郎編」「京都編」等々、大小の話があるけど、
どれも最後は、一時的なものかも知れないけど、笑顔で終わる、と。
ただ、「ハーメルン〜」は、すべての話が直接的につながっているので、
ひとつの話の区切りがついても、次の展開への不幸な予感とかが出て、
話が終わっている感じがするんですよね。
良く言えば、次の展開を期待させる終わり方なので、
連載としては間違ってはいないと思うんですが。
ただ、途中での「救われた」感が、なかなか得られにくい。
もちろん、本当の最後にはハッピーエンドなんだけど、
中盤からのシリアスな展開が、そのまま重くなりつつラストまで続くからねぇ。
この話を、少なくとも当時の「少年ガンガン」で連載する以上、
こういうコメディは必須だったでしょう。
コメディを入れないのなら、もう少しキャラデザを引き締めて、
せめてヤング系の青年誌でないと、連載は難しいんじゃないかと。


まぁ、こういう風に感想が変わってしまったのは、もう10年以上経って、
自分が、まさに少年誌世代から青年誌世代(ってか、成年誌世代ですがw)に
変わってしまったからなんでしょうがね。
上のような反発心から、正直、アニメはちゃんと見てないんですが、
むしろ今なら、割り切ってシリアスな作品を楽しめるかもしれませんな。
機会があれば、一度ちゃんと見てみますか・・・って、
今さらレンタル屋とかには置いてないよなぁ(w


しっかし、今さらながらに思うけど、
漫画媒体でクラシック曲を題材って、よく組み合わせたよなぁ。
正直、当時の自分も含めた少年世代だと、頭の中で曲なんて流れてなかっただろうに。
ん〜、改めて「ワルキューレ騎行」でも流しつつ、サイザーの活躍でも読んでみるか?
そして、以前にも書いたけど、「のだめカンタービレ」の宣伝文句にあった
『こんなに笑えるクラシック音楽マンガがあったとは!』に対しては、
この「ハーメルンのバイオリン弾き」を推挙します(w

(追記)

なんか、ちょいと否定的な内容になってる感があるけど、
あくまで、本当に好きな作品だからこそ、
自分の受け取り方の変わり様に戸惑ってたりしてるわけで、
決して、作品自体を批難・否定しているわけではありませんので。
そして、チラッとみかけた情報によると、すでにコミックスは絶版との事。
可能な限りは保持して、読み続けたい作品のひとつです。