なんかTVのワイドショーで、フジテレビとライブドアの件について話してる時に、
「今回(福岡)の地震について見ても、携帯はまったくつながらなく、
まだまだTVの地震情報が有用だった」とか言ってる人がいた。
これ、まったくとんちんかんな比較をしてるとしか思えないんだけど。
まず、TVの地震情報というのが各家庭のTVを指すのなら、
それに対するネット媒体は、各家庭のパソコンだろう。
私は福岡在住ではないし、当時に試してもないのでわからないが、
少なくともダイアルアップを除くネットはつながったのではないか?
電話線とは別の光ファイバーなら、まず問題はなかったのでは?
まぁ現時点では、ネットワークの大半が電話線を利用してるし、
電話線にしても光ファイバーにしても断線してしまったら終わりなのだが、
近い将来的に高速・大容量な無線LANがメインになれば、
この問題は解決されるかもしれない。
次に外出先においてだが、出先では、TVでの情報入手は困難だろう。
メインとなるのは、やはりラジオか。
これに対して、ネット媒体はどうだろうか。
携帯電話のネット、あるいはPHSを使ってのネット接続は、
結局電話線・電話局を中継するので、混雑・規制されてつながらないかも。
しかし、これも将来的に高速・大容量無線LANが実用化すれば、
ノーパソやPDAでネット接続が可能だろう。
まぁ、ラジオと比べたら、あまりに端末が高価で一般的でないことや、
電源が長持ちしないことが問題だが、
これらも将来的には改善される可能性はあるだろう。
今の携帯電話のように、爆発的に普及することもあるかもしれない。
さて、ここまでTV・ラジオとネットでの情報入手について比較したが、
明らかにネットの方が上回っている点が2つある。
1つ目は、自分から情報が発信できる事だ。
わざわざマスコミの取材を待たなくても、
被害状況や急を要する支援の希望などが発信できる。
現時点では、災害用伝言ダイアルみたいな「情報はココに!」みたいなシステムが無いが、
少なくとも新潟中越地震の際は、
某掲示板群などに被災者やボランティアからの声が続々と書き込まれ、
本当に欲しい支援物資の情報が流れたりもしたようだし。
2つ目は、1つ目の点とも重なるが、特定の相手と連絡が取れる事だろう。
災害時に電話がつながりにくくなるのは、
特定の相手の安否を確認したいための電話数が爆発的に増えるため。
どこかのブログで見掛けたが、地震時などに本当に欲しい情報は、
TVで流れる「被害を受けたどこかの街の映像」ではなく、知人の安否なのである。
そういう点においては、ネットにつなぐ事ができれば、
メッセンジャーやチャットで会話もできるし、
少なくともメールのやり取りは可能だ。
何が言いたいのかよくわからなくなってしまったが、
とりあえず最初に紹介した意見については、
“インターネット=携帯電話”としている点と、
“インターネットを一方向でしか見てない”点が、
個人的に納得できないかな、と。
まぁ、現時点では多くの人にとって“インターネット=携帯電話”であり、
ネットワークの大部分で電話回線を利用しているので、
まだまだ問題はあるが、もう少し技術が発展すれば、
確実にTVを越える媒体になるのでは?