悪魔が頂き!の戯言日記

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痛車やアイマスやドールに手を出したら、いつの間にか結婚したオタの日記。

特別展「三国志」@(福岡)九州国立博物館

さて、先日の記事でも書いたように、今日から2泊3日で出かけてきます。
まずは、早速、高速の下り線へ。
乗って早々ですが、「そういえば、まだ下松SAでくだりまつちゃんを見てないな・・・」と思い、
下松SA下り線へ。


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くだりまつちゃんのかわいいイラスト&チェーンソーアートとご対面~。


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萌えサミソフトもまだ販売中だったので、いただきました。
学生証もゲット~。


その後は高速を下り、古賀SAで昼食。
やはりここは一蘭で・・・と思ったものの、意外なお値段(最低でも、約1,000円)に躊躇してしまい・・・


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「むなかた鶏の親子丼」にしました(^^;


大宰府ICで高速を降り、やってきたのは・・・


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九州国立博物館にて開催中の『特別展「三国志」』です!
夏に東京で開催という情報を聞いた時に、「ん~、さすがに東京までは・・・」と思いつつ調べたら、
なんと、秋からは大宰府九州国立博物館でも開催と知り、「これは行かねば!」と思い、実行に至りました。


150点を超える貴重な展示品が撮影可能ということで、そのうちのいくつかだけでも紹介したいと思います。
(※ 以下、詳細は展示品目録より転記。漢字等のミスがあったらすみません。)


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こちらは、張飛の武器である蛇矛を原寸大で再現したもの。
いやはや、これを軽々と振り回すって(^^;


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関羽像」(明/15~16世紀、新郷市博物館)


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孔明出山図」(明/15世紀、上海博物館)


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関帝廟壁画」(内モンゴル自治区フフホト市清水河県水門塔伏龍寺 伝来、清/18世紀、内蒙古博物館)


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「儀仗俑」(甘粛省武威市雷台墓 出土、後漢/2~3世紀、甘粛省博物館)
涼州の張将軍という有力者の墓に副葬されていたらしいですが、もしかしたら董卓の部下だったかも?


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「四層穀倉楼」(河南省焦作市馬村区白荘 出土、後漢/2世紀、焦作市博物館)


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「五層穀倉楼」(河南省焦作市山陽区馬作 出土、後漢/2世紀、焦作市博物館)


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「弩」(湖北省荊州市紀南城 出土、三国(呉)/222年、湖北省博物館)


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三国志好きにはおなじみの「弩」。
「十万本の矢」のシーンを再現したかのような演出もありました。


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「矛」(四川省綿陽市白虎嘴32号墓 出土、後漢~三国(蜀)/2~3世紀、綿陽市博物館)


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「環頭大刀」(四川省綿陽市 出土、後漢~三国(蜀)/3世紀、綿陽市博物館)


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「蛇矛」(雲南省昆明市石寨山3号墓 出土、石寨山文化期/前2世紀、雲南省博物館)
張飛の武器で有名な蛇矛ですが、この展示品は三国時代よりも400年程度前の前2世紀の物らしく、
「キングダム」で有名な秦の滅亡から「項羽と劉邦」で有名な楚漢戦争を経た、前漢の頃にあたるようですね。


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「『孟騰』印」(雲南省昭通市二坪寨2号墓 出土、三国(蜀)~西晋/3世紀、雲南省博物館)
雲南省で「孟」氏と言えば、やはり孔明の南征で戦った孟獲を思い出しますね。
おそらくは、その一族なのでしょうか。
なお、三国志演義では南蛮の王とされる孟獲ですが、史実では漢人だったようです。
それにしても、この印、印影は拡大されているので勘違いしそうですが、ものすごく小さな印章に細かく彫られてますね・・・。


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「『曹休』印」(河南省洛陽市孟津県曹休墓 出土、三国(魏)/3世紀、洛陽市文物考古研究院)
曹休と言えば、曹操の親戚で魏の将軍として三国志にも登場する人物ですね。
三国志の登場人物の確かな印章は、これ1つのみだそうです。


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右:「帯鉤」(河南省洛陽市孟津県曹休墓 出土、三国(魏)/3世紀、洛陽市文物考古研究院)
左:「帯鉤」(安徽省馬鞍山市慈湖電磁線廠 出土、三国(呉)/3世紀、馬鞍山市博物館)


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右:「『関内侯印』金印」(山東省新泰市東石莱 出土、後漢~三国(魏)/2~3世紀、山東博物館)
左:「『魏帰義氐侯』金印」(三国(魏)/3世紀、甘粛省博物館)
中:「定規」(甘粛省嘉峪関市新城2号墓 出土、三国(魏)/3世紀、甘粛省博物館)


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「墨書紙」(甘粛省蘭州市伏龍坪墓 出土、後漢/2世紀、蘭州市博物館)
この時代にこのレベルの紙って、すごい技術なんじゃないのかなぁ。


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「毋丘倹紀功碑」(吉林省集安市板岔嶺 出土、三国(魏)/245年、遼寧省博物館)
魏が高句麗を攻め、征服した後に建てられた碑の一部らしい。
将軍名は「毌丘倹(カンキュウケン)」とされてきたが、近年では「毋丘倹(ブキュウケン)」とされるらしい。


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「舞踏俑」他(重慶市 出土、後漢~三国(蜀)/2~3世紀、重慶中国三峡博物館・他)


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「犬」(四川省成都市天迴山3号墓 出土、後漢~三国(蜀)/2~3世紀、四川博物院)


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「製塩図碑」他(四川省 出土、後漢/2世紀、四川博物院)


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「銅鼓」(広西チワン族自治区藤県和平区古竹郷 出土、三国(呉)~南北朝/3~6世紀、広西民族博物館)


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そして今回の展示の目玉は、2008~2009年の調査で発見・認定された曹操の墓の再現ならびに出土品の展示ですね。


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「画像石」(河南省安陽市曹操高陵 出土、後漢~三国(魏)/3世紀、河南省文物考古研究院)


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「罐」(河南省安陽市曹操高陵 出土、後漢~三国(魏)/3世紀、河南省文物考古研究院)


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「石牌」(河南省安陽市曹操高陵 出土、後漢~三国(魏)/3世紀、河南省文物考古研究院)
右の石牌には「魏の武王(曹操)愛用の虎をも倒す大戟」とあり、これにより、曹操の墓であることが決定づけられたとのこと。


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「金製獣文帯金具」(安徽省淮南市寿県寿春鎮古墓 出土、後漢/2世紀、寿県博物館)


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「白玉獣文鮮卑頭」(西晋/3世紀、上海博物館)


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「揺銭樹」(四川省広漢市新豊鎮獅象村 出土、後漢/2世紀、広漢市文物管理所)


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「墓門」(四川省成都市郫都区蘭家院子 出土、後漢/2世紀、四川博物院)


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「虎形棺座」(江蘇省南京市江寧区上坊1号墓 出土、三国(呉)/3世紀、南京市博物総館)


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「『晋平呉天下大平』碑」(江蘇省南京市江寧区索墅磚瓦廠1号墓 出土、西晋/280年、南京市博物総館)
三国志・・・というか「三国志演義」の物語としては、最終的に三国のひとつが勝ち残って天下を取った、って終わり方じゃなくて、
どこも疲弊していって、いつの間にか魏で力をつけていた司馬一族が「晋」として統一したって感じなんですよね。
いや、最終的に司馬炎が晋王となるまでにも色々な戦いや謀略があったんでしょうけど、
どうしても「三国志」・・・魏呉蜀を中心にして見てしまうと、結局はどこも生き残れなかったということですからね。
これも、戦国の世の常と言うか、諸行無常と言うか・・・といったところでしょうか。


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続いて、NHKの「人形劇 三国志」に登場した人形たち。
放送時期は1982~1984年(当時、3~5歳)ということで、さすがにまだ三国志に興味は無かったなぁ(w


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そして、横山光輝氏の「三国志」の原画。
こちらは大好きな作品で、もちろんコミックスも全巻持ってます(^^


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最後に物販コーナーで、横山光輝三国志のプリントクッキーと司馬懿のクリアファイルを購入し、
ピンバッジのガチャガチャを回して呂布をゲットしました。


そんなわけで、特別展「三国志」でした!
元々は光栄/KOEI(現:コーエーテクモゲームス)のSLGである三国志をプレイして興味を持ち、
そこから横山氏の漫画、吉川氏の小説などを読んで三国志好きとなり、
こうした博物館の展示を見に来るまでになったしまいましたが、色々と貴重な出土品が見られ、
三国志の時代に思いを馳せることができました。
三国志をまったく知らないのに付き合ってくれた嫁さんに感謝です。


さて、こちらの九州国立博物館ですが、太宰府天満宮のすぐ隣にあります。
というわけで・・・


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参拝。
嫁さんは来年の初めに国家資格の試験があるので、合格祈願。


そして、少し参道を歩いて・・・
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オシャレなスタバで一息入れて、博物館の駐車場へ戻りました。


あ、冒頭に載せた博物館の写真は、博物館に向かうための専用通路の天満宮側入口なので和風な雰囲気なんですが・・・


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博物館の建物自体は、曲線を用いた全面ガラス張りで、オシャレでモダンな感じなのに、
周囲の風景が映りこんで自然と一体になっているようなデザインなのです!
わずかに紅葉した木々もあり、外観もすばらしいものでした。